週明け9日の香港市場は、強風警報（シグナル8）と黒色暴雨警報（ブラックレイン・ストーム）の発令に伴い開始時間が遅延したが、警報解除に伴い日本時間午後3時に取引が始まった。ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引継ぎ、続伸してスタート。9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数（NFP）が予想を大幅に上回る強い結果となり、米長期金利が上昇したものの、上昇幅が縮小したことで米金融引き締め長期化への警戒感が和らいだ。パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスとイスラエル軍の衝突の激化を受け、金鉱株やエネルギー株が買われている。

　指数は日本時間午後3時32分現在、前営業日比0.56％高の17583.73ポイントで推移している。個別では、金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）や石油大手のペトロチャイナ（00857）、CNOOC（00883）、石炭大手の中国神華能源（01088）が買われている。半面、不動産株の龍湖集団（00960）、碧桂園服務（06098）、華潤置地（01109）が売られている。

ハンセン指数
　始値：17500.37ポイント
　前日比：14.39ポイント
　騰落率：0.08％

中国企業指数
　始値：5979.34ポイント
　前日比：5.04ポイント
　騰落率：0.08％

レッドチップ指数
　始値：0.00ポイント
　前日比：-3456.75ポイント
　騰落率：-100％

　香港証券取引所は9日、香港天文台が台風による強風警報（シグナル8）と黒色暴雨（ブラックレイン・ストーム）警報を解除したことを受け、同日の取引を日本時間午後3時に開始すると発表した。香港証券取引所の規定では、「シグナル8」や「ブラックレイン・ストーム」が日本時間午後1時までに解除されれば、午前の取引は中止となり、午後3時に取引が始まる。