連休明け3日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ売りが先行するか。9月30日夜に11月半ばまでの米連邦政府のつなぎ予算が成立し、米政府の一部機関の閉鎖は回避されたものの、米長期金利の上昇や、米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化見通しが重しになりそうだ。2日に発表された9月の米ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0と8月分の47.6や市場予想の47.8を上回った。強い製造業PMIを受けて米10年債利回りは前日の4.571%から一時4.703%と2007年10月以来、16年ぶりの高水準まで上昇した。
一方、中国経済の先行き不安がやや和らいだことが支えになるだろう。国家統計局が30日に発表した製造業PMI(購買担当者景気指数)は50.2と、前月を0.5ポイント上回る水準。市場予想の50.0を上振れ、6カ月ぶりに好況レベルに回復。また、非製造業のPMIは51.7(市場予想51.6)と、前月比で0.7ポイント上昇した。
2日のNY市場でダウ平均は続落し、約4カ月ぶり安値で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4日続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(
00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が下回って引けた。