29日のNY株式相場は高安まちまち。インフレ鈍化期待を背景に上昇してスタートしたものの、政府機関の閉鎖リスクが意識されたことで反落した。ダウ平均は朝方に227ドル高まで上昇したが、下院共和党が提出したつなぎ予算案が可決されなかったことで258ドル安まで反落し、158.84ドル安（-0.47％）で終了した。S&P500も0.78％高まで上昇後、0.58％安まで反落し、0.27％安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は1.38％高まで上昇後、0.18％安まで反落したが、0.14％高と小幅ながら3日続伸して終了した。週間ではダウ平均が1.34％安と2週続落、S&P500が0.74％安と4週続落となったが、ナスダック総合は0.06％高とわずかながら4週ぶりに反発した。

　寄り前に発表された米8月個人消費支出（PCE）価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が前月比+0.1％と前月や予想の+0.2％を下回る伸びとなった。前年比では+3.9％と前月の+4.3％から伸びが鈍化し、予想と一致。2021年9月以来の低い伸びとなった。米連邦準備理事会（FRB）がインフレ指標として注目する指標の鈍化を受けて米10年債利回りは前日の4.597％から一時4.508％まで低下したものの、その後は利上げ長期化見通しなどが重しとなり、4.579％で終了した。

　S&P500の11セクターは一般消費財、IT、不動産など4セクターが上昇し、エネルギー、金融、ヘルスケア、コミュニケーション、資本財など7セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄は好決算を発表したナイキが6.68％高、最高経営責任者（CEO）の交代報道が好感されたウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが6.41％高となったほか、ダウ・インク。ウォルト・ディズニー、インテルが1％超上昇した一方、ドラベースが2.57％安となり、JPモルガン・チェース、ウォルマート、メルク、キャタピラーなど8銘柄が1％超下落した。

　9月月間ではダウ平均が3.50％安、S&P500が4.87％安、ナスダック総合が5.81％安となり、そろって大幅に2カ月続落。四半期ではダウ平均が2.62％安、S&P500が3.65％安と、ともに4四半期ぶりに下落し、ナスダック総合が4.12％安と3四半期ぶりに下落した。年初来ではダウ平均が1.09％高、S&P500が11.68％高、ナスダック総合が26.30％高となった。

▼BRICS

上海総合指数
　高値：3121.84
　安値：3105.94
　終値：3110.48
　騰落率：0.10％

香港ハンセン指数
　高値：17935.15
　安値：17482.39
　終値：17809.66
　騰落率：2.51％

インドSENSEX指数
　高値：66151.65
　安値：65570.38
　終値：65828.41
　騰落率：0.49％

ブラジル・ボベスパ指数
　高値：116899.02
　安値：115742.27
　終値：116565.17
　騰落率：0.72％

ロシアRTS指数
　※休場
　

▼その他アジア

日経平均株価
　高値：32027.46
　安値：31717.74
　終値：31857.62
　騰落率：-0.05％

シンガポールST指数
　高値：3228.67
　安値：3212.53
　終値：3217.41
　騰落率：0.32％

クアラルンプール総合指数
　高値：1436.97
　安値：1424.17
　終値：1424.17
　騰落率：-1.11％

バンコクSET指数
　高値：1484.62
　安値：1471.43
　終値：1471.43
　騰落率：-0.72％

韓国総合株価指数
　高値：2469.72
　安値：2445.51
　終値：2465.07
　騰落率：0.09％

台湾加権指数
　高値：16411.28
　安値：16311.41
　終値：16353.74
　騰落率：0.27％

ジャカルタ総合株価指数
　高値：6978.59
　安値：6939.89
　終値：6939.89
　騰落率：0.03％

ベトナムVN指数
　高値：1163.88
　安値：1152.43
　終値：1154.15
　騰落率：0.15％

　2日（月）の中国本土市場は国慶節につき休場。取引は国慶節連休明けの9日（月）から再開される。