29日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.51%高の17809.66ポイントだった。中国企業指数は2.63%高の6148.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で676億5000万HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で堅調に推移した。米中両国が中国の習近平国家主席の訪米に向けて準備を進めていると伝わり、米中関係改善への期待が高まったほか、指数は前日に終値で昨年11月28日以来、10カ月ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。終値は22日以来、1週間ぶり高値だった。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)が3.43%高となったほか、アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)も3%前後上昇し、指数を押し上げた。阿里健康(
00241)や京東健康(
06618)の上昇も目立った。大口顧客である米ナイキの四半期業績が市場予想から上振れしたことが好感され、申洲国際集団(
02313)は6%超上昇。中国本土で中秋節・国慶節の大型連休が始まったことを受け、銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)は4%超上昇した。半面、チャイナ・ユニコム(
00762)や電能実業(
00006)が売られた。
ハイテク株で構成するハンセンテック指数は3.77%高の3920.59ポイント。阿里健康のほか、蔚来集団(
09866)や小鵬汽車(
09868)が上昇率上位で、構成銘柄すべてが上昇した。