28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.36%安の17373.03ポイントだった。中国企業指数は1.31%安の5990.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で801億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、じりじりと下げ幅を拡大。終値は昨年11月28日以来10カ月ぶり安値となった。原油高などを背景に米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念から、運用リスクを回避する売りが優勢となった。27日のNY市場で原油先物相場が続伸し、インフレ再燃が警戒されて米長期金利が上昇した。中国恒大集団(
03333)がきょうから株式取引を停止したことで、中国不動産企業の債務問題も改めて意識されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、生活アプリ運営の美団(
03690)が売られて相場の重荷となった。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)の下げがきつい。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)は大幅に続落した。一方、繊維株の申洲国際集団(
02313)が大幅に続伸した。海運株の東方海外(
00316)、通信株のチャイナ・ユニコム(
00762)も買われた。
ハイテク株で構成するハンセンテック指数は前日比1.45%安の3778.12ポイントと反落。オンラインゲーム・オフィスソフトのキングソフト(
03888)、電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)が売られた。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、スマートフォン部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)が高い。