27日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.83%高の17611.87ポイントだった。中国企業指数は0.65%高の6069.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で759億3000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、朝方に上げ幅を拡大。前日終値は昨年11月28日以来およそ10カ月ぶり安値だったとあって、幅広いセクターで買い直しが優勢となった。人民元の対米ドル相場の下落が一服したことも買い安心感を支えたもよう。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化への懸念は根強い。ハンセン指数の上昇率が1%付近の水準では売りが出て、上値を重くした。
ハンセン指数の構成銘柄では、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が大幅に反発し、相場を支えた。医薬品関連の上昇が目立ち、薬明生物技術(
02269)と翰森製薬(
03692)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)がそろって買われた。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、石油大手のシノペック(
00386)も高い。一方、大型ネット株の美団(
03690)が売られた。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、都市ガスの新奥能源(
02688)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)も下落。
ハイテク株で構成するハンセンテック指数は前日比0.43%高の3833.87ポイントと3日ぶりに反発。電気自動車の蔚来集団(
09866)、ライブコマースの東方甄選(
01797)、データセンターの万国数拠(
09698)が大幅高だった。半面、画像認識システムのセンスタイム(
00020)が安い。