週明け25日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比1.82%安の17729.29ポイントだった。中国企業指数は2.11%安の6130.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で742億6000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、下げ幅をじりじりと拡大。心理的節目の18000ポイントを割り込み、この日の安値圏で終えた。米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化懸念を背景に、前週末の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。前日の中国人民銀行(中央銀行)の幹部による発言を受け、中国が追加の金融緩和に消極的との観測が浮上し、幅広いセクターで売りが優勢となった。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の龍湖集団(
00960)、碧桂園服務(
06098)、華潤万象生活(
01209)、華潤置地(
01109)が大幅に続落した。大型ネット株のJDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)、美団(
03690)とアジア保険会社のAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷だった。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も安い。一方、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)、海運の東方海外(
00316)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が買われた。
その他では、不動産開発大手の中国恒大集団(
03333)が21.82%安と急落。子会社の恒大地産集団が当局の調査を受けており、現時点で新たに債券を発行する資格を満たしていないと前日に発表し、嫌気した売りが膨らんだ。同業の遠洋集団(
03377)や融創中国(
01918)、傘下の恒大物業集団(
06666)もそろって2桁安だった。