22日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。米新規失業保険申請件数が予想以上に強い結果となり、米連邦準備理事会（FRB）による金融引き締めが長期化するとの見方から前日の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。米長期金利の上昇を受け、運用リスクを回避する目的の売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.27％安の17607.80ポイントで推移している。個別では、不動産株の華潤万象生活（01209）と九龍倉置業地産（01997）、龍湖集団（00960）、華潤置地（01109）が安い。ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）も下げている。半面、発電大手の華潤電力控股（00836）、オンラインゲームのネットイース（09999）が買われている。

ハンセン指数
　始値：17578.26ポイント
　前日比：-77.15ポイント
　騰落率：-0.44％

中国企業指数
　始値：6064.24ポイント
　前日比：-35.02ポイント
　騰落率：-0.57％

レッドチップ指数
　始値：3535.69ポイント
　前日比：-12.08ポイント
　騰落率：-0.34％

■蔚来集団（09866）：自動運転車両に使われるLiDAR制御チップ「楊セン」の量産を10月に始めると21日に明らかにした。「楊セン」は同社インテリジェントハードウエアチームが発表した初の自社開発チップ。

■中国再保険（01508）：損保子会社の中国大地財産保険の2023年1−8月の保険料収入（中国会計基準）は348億4200万元だった。8月単月では前年同月比2.1％減の35億9700万元。

■深セン控股（00604）：2023年8月の不動産販売額（成約ベース）は前年同月比30.4％増の12億8300万元だった。1−8月累計で前年同期比176.6％増の176億3900万元となった。