香港証券取引所は21日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：473億9934万元
　　買い代金：225億6806万元
　　売り代金：248億3128万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：1,376百万元
　　買い代金：454百万元
　　売り代金：922百万元

2 中国長江電力（600900）
　　売買代金：685百万元
　　買い代金：306百万元
　　売り代金：380百万元

3 中国平安保険（601318）
　　売買代金：682百万元
　　買い代金：173百万元
　　売り代金：509百万元

4 中国旅遊集団中免（601888）
　　売買代金：561百万元
　　買い代金：152百万元
　　売り代金：409百万元

5 紫金鉱業集団（601899）
　　売買代金：538百万元
　　買い代金：153百万元
　　売り代金：385百万元

6 賽力斯集団（601127）
　　売買代金：523百万元
　　買い代金：234百万元
　　売り代金：289百万元

7 無錫薬明康徳新薬開発（603259）
　　売買代金：521百万元
　　買い代金：319百万元
　　売り代金：201百万元

8 富士康工業互聯網（601138）
　　売買代金：518百万元
　　買い代金：230百万元
　　売り代金：288百万元

9 江蘇銀行（600919）
　　売買代金：498百万元
　　買い代金：245百万元
　　売り代金：253百万元

10 招商銀行（600036）
　　売買代金：497百万元
　　買い代金：174百万元
　　売り代金：322百万元

　22日の香港市場は前日の米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、続落して始まるか。米新規失業保険申請件数が予想以上に強い結果となり、米連邦準備理事会（FRB）による金融引き締めが長期化するとの見方が強まりそうだ。米長期金利の上昇を受け、運用リスクを回避する目的の売りが先行すると予想する。21日のNY債券市場で、指標となる米10年債利回りが2007年11月以来の水準まで上昇した。

　もっとも、ハンセン指数は前日に続落しておよそ1カ月ぶりの安値圏にある。割安感が強まった銘柄を中心に買い直しが入り、相場を下支えする展開があり得る。

　21日のNY株式相場は主要3指数がそろって大幅に3日続落。終値はダウ平均が7月10日以来の安値となり、S&P500とナスダック総合は6月以来の安値を付けた。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、大型ネット株のテンセント（00700）、アリババ集団（09988）、美団（03690）とアジア保険会社のAIAグループ（01299）、香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）が香港終値を下回った。一方、英金融大手HSBC（00005）は上回って終えた。

　21日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み安。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比1.90％安の84.11米ドルと続落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は2.42％安の128.00米ドルと8営業日続落した。主な中国関連ネット・IT株の21日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：84.11米ドル（-1.90％）
　■百度（BIDU）：128.00米ドル（-2.42％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：35.42米ドル（-0.95％）
　■JDドットコム（JD）：29.81米ドル（-1.78％）
　■ウェイボー（WB）：11.79米ドル（-1.17％）
　■ネットイース（NTES）：96.80米ドル（-1.56％）
　■モモ（MOMO）：6.95米ドル（-1.28％）
　■レンレン（RENN）：1.01米ドル（-7.34％）
　■捜狐（SOHU）：9.80米ドル（-1.90％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：1.93米ドル（-4.45％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：6.02米ドル（-1.63％）