21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.77%安の3084.70ポイントだった。深セン成分指数は0.90%安の9981.67ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5790億2600万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。朝方に小高くなる場面があったものの、下げに転じて心理的節目の3100ポイントを割り込んだ。じりじりと下げ幅を広げ、終値は8月25日以来およそ1カ月ぶりの安値となった。人民元の対米ドル相場の下落を嫌気する売りが次第に優勢となった。オフショア人民元(CNH)は前日に1米ドル=7.29元を超えていたが、21日午前には一時7.32元台まで下落した。
セクター別では貴金属と医薬品販売が全面安となったほか、観光、食品・飲料、医療サービス、自動車部品が売られた。半面、通信機器、海運・港湾、コンピューターが買われた。
A株市場では旅行会社の中国旅遊集団中免(
601888)と中青旅控股(
600138)、食品・飲料関連の仏山市海天調味食品(
603288)、牧原食品(
002714)、瀘州老窖(
000568)が安い。製鉄の宝山鋼鉄(
600019)、宅配サービスの順豊控股(
002352)も売られた。一方、通信機器の中興通訊(
000063)、有料道路運営の広東省高速道路(
000429)、特定用途無線機器の海能達通信(
002583)が買われた。
上海B株指数は1.09%安の230.70ポイント、深センB株指数は1.09%安の1108.78ポイントとともに3日続落した。