20日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.62%安の17885.60ポイントだった。中国企業指数は0.86%安の6181.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で712億9000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安く始まり、前場に下げ幅を拡大。後場にやや値を戻したものの、終値は8月23日以来およそ1カ月ぶりの安値圏だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を香港時間21日未明に控え、幅広いセクターで売りが優勢。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がFOMC後に開く記者会見での発言内容を見極めたい投資家が積極的な売買を手控え、商いは低調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、生活アプリ運営の美団(
03690)が売られて相場の重荷だった。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が5%超下げたほか、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)が大幅に続落。オンラインゲームのネットイース(
09999)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も安い。一方、金融株の中国人寿保険(
02628)とHSBC(
00005)が買われ、一定の下支えとなった。都市ガスの新奥能源(
02688)、海運の東方海外(
00316)は続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.58%安の3921.83ポイントと3日続落。ライブコマース大手の東方甄選(
01797)が大幅に続落した。電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)と小鵬汽車(
09868)が大幅安の半面、同業の理想汽車(
02015)が上昇し、明暗を分けた。