20日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。寄り付き前に発表された事実上の政策金利となる最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は9月が1年物と5年物ともに前月と同水準に据え置かれた。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.27％安の3116.67ポイントで推移。セクター別では、観光・ホテル、鉄道・道路、保険が全面安。半面、通信サービス、インターネットサービス、通信設備などが買われている。

　20日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。原油先物相場の上昇でインフレ懸念が強まり19日の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。20−21日開催の米連邦公開市場委員会（FOMC）の後、パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長が記者会見を行う。発言内容を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えているもよう。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.51％安の17905.62ポイントで推移。個別では、生活アプリ運営の美団（03690）が売られ、相場の重荷となっている。食品・飲料株の華潤ビール（00291）と中国蒙牛乳業（02319）も安い。半面、公益事業の電能実業（00006）と新奥能源（02688）、香港コングロマリットの新世界発展（00017）が買われている。

上海総合指数
　始値：3118.67ポイント
　前日比：-6.29ポイント
　騰落率：-0.20％

上海B株指数
　始値：234.43ポイント
　前日比：-0.05ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：10110.41ポイント
　前日比：-15.32ポイント
　騰落率：-0.15％

深センB株指数
　始値：1129.08ポイント
　前日比：-0.62ポイント
　騰落率：-0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3715.96ポイント
　前日比：-4.54ポイント
　騰落率：-0.12％