週明け18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比1.39%安の17930.55ポイントだった。中国企業指数は1.59%安の6209.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で845億HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、心理的節目の18000ポイントを挟んで一進一退の展開。終値は同水準を割り込み、8月23日以来およそ1カ月ぶりの安値となった。米長期金利の上昇を嫌気した売りが幅広いセクターで優勢。前週末に発表された8月の米鉱工業生産指数などの米経済指標がおおむね強い結果となった上、原油先物相場の上昇が続くなかで米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化が警戒されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が5%超下落。台湾積体電路製造(TSMC)が取引先に高性能半導体製造装置の出荷を遅らせるよう要請したとのロイター報道が売り材料となった。不動産開発の華潤置地(
01109)と龍湖集団(
00960)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は大幅に続落。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、自動車販売の中升集団(
00881)、中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)も安い。一方、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とカジノ運営の銀河娯楽(
00027)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.22%安の3987.35ポイントと3営業日ぶりに反落。電気自動車の理想汽車(
02015)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が売られた。構成30銘柄のうち上昇は東方甄選(
01797)だけだった。