15日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.75%高の18182.89ポイントだった。中国企業指数は0.55%高の6309.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で1180億7000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まった後、8月の中国の主要経済指標発表を受けて一気に上げ幅を拡大。後場にやや上げ幅を縮小したものの、終値は7日以来、約1週間ぶりの高値だった。前日の米株高に加え、中国人民銀行(中央銀行)が金融機関の預金準備率を0.25%下げると発表したことが好感された。中国の国家統計局がきょう発表した8月の主要経済指標は、固定資産投資が予想から下振れたものの、鉱工業生産と小売売上高は予想を上回り、景気減速への警戒感が和らいだ。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)が買われて指数を押し上げた。米アップルの「iPhone15」の予約が始まることを受け、舜宇光学科技(
02382)が3%超上昇したほか、薬明生物技術(
02269)や紫金鉱業集団(
02899)の上昇も目立った。半面、九龍倉置業地産(
01997)や碧桂園服務(
06098)が売られたほか、テンセント(
00700)も下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.46%高の4077.91ポイント。舜宇光学科技のほか、蔚来集団(
09866)や小鵬汽車(
09868)が高かった。この他では、遠洋集団(
03377)が12%超下落。オフショア米ドル建て社債8本について、全体的な債務再編または返済延長案が実施されるまで、元利の支払いを一時停止すると発表した。