13日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら6営業日続落。終値は前日比0.09%安の18009.22ポイントだった。中国企業指数は0.39%安の6235.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で798億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は序盤に買い直しが先行したものの、中盤以降は下げに転じて心理的節目の18000ポイント付近でもみ合い。終値はかろうじて同水準を上回ったものの、8月25日以来およそ3週間ぶりの安値圏だった。原油先物相場の上昇に伴い物価が高止まりすれば米国の金融引き締めが長期化するとの懸念が強まった。米連邦準備理事会(FRB)の景気判断に影響する米8月消費者物価指数(CPI)の発表を香港時間この日の夜に控えて様子見気分が広がり、商いは低調だった。中国本土相場の下落も地合いを悪化させた。セクター別では医療・ヘルスケアとコングロマリットが下げた半面、不動産・建設と金融が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、英金融大手のHSBC(
00005)が上昇し、相場を支えた。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)は3%超続伸。香港不動産株の上昇が目立ち、恒基兆業地産(
00012)、新鴻基地産(
00016)、恒隆地産(
00101)がそろって買われた。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、石炭大手の中国神華能源(
01088)は反発した。半面、医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)が大幅に反落したほか、医薬品関連の京東健康(
06618)、薬明生物技術(
02269)、翰森製薬(
03692)が売られた。新エネルギー車のBYD(
01211)、電動工具大手の創科実業(
00669)、海運の東方海外(
00316)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.56%安の4041.19ポイントと6営業日続落。中国ミニブログ大手のウェイボー(
09898)、データセンターの万国数拠(
09698)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が大幅に下落した。一方、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が買われた。