12日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。15日に小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標の発表を控え、様子見ムードが相場の重しとなっているもよう。一方、中国の金融当局は人民元相場の基本的な安定を維持する能力を備えており、必要時には即時に対応するとの考えを明らかにしており、一定の支えとなっているもよう。12日の人民元相場の基準値は1米ドル＝7.1986元に設定され、前日に比べ0.225％（0.0162元）の元高／ドル安水準。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.17％安の3137.31ポイントで推移している。セクター別では、保険が全面安となっているほか、電子化学品やゲーム、不動産サービスも売られている。半面、バッテリー素材や石炭、漢方薬などが買われている。

　12日の香港市場でハンセン指数は安く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の18000ポイントを割り込んだ。本土不動産株やネット関連株が売られ、相場の重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比1.07％安の17903.63ポイントで推移している。個別では、龍湖集団（00960）、中国海外発展（00688）、トリップ・ドットコム（09961）美団（03690）、JDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）などが安い。前日に高かった医薬株の翰森製薬（03692）が反落している。半面、ガス会社の新奥能源（02688）、電力株の華潤電力控股（00836）などが堅調。

上海総合指数
　始値：3140.34ポイント
　前日比：-2.44ポイント
　騰落率：-0.08％

上海B株指数
　始値：237.66ポイント
　前日比：-0.07ポイント
　騰落率：-0.03％

深セン成分指数
　始値：10376.16ポイント
　前日比：-6.22ポイント
　騰落率：-0.06％

深センB株指数
　始値：1148.57ポイント
　前日比：2.46ポイント
　騰落率：0.21％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3764.33ポイント
　前日比：-3.21ポイント
　騰落率：-0.09％