週明け11日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。保険会社が資本市場の健全な発展を支えることができるよう、国家金融監督管理総局が一部基準の緩和を発表したことなどが好感される半面、中国国家統計局が9日に発表した2023年8月の中国の消費者物価指数（CPI）が市場予想から下振れたことなどが嫌気されているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前営業日比0.40％高の3129.07ポイントで推移している。セクター別では、バイオや化学肥料、ゲームなどが買われる半面、不動産サービスや内装、建材などが売られている。

　週明け11日の香港市場でハンセン指数は続落して始まり、始値で心理的節目の18000ポイントを割り込んだ。原油相場の上昇によるインフレ高止まりが米利上げの長期化につながるとの見方から売りが先行。中国景気の先行き不透明感も根強い。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前営業日比1.42％安の17943.28ポイントで推移している。個別では、香港不動産株の新鴻基地産（00016）、新世界発展（00017）、恒基兆業地産（00012）が大幅安。都市ガスの新奥能源（02688）、カジノ運営のサンズ・チャイナ（01928）も売られている。半面、発電大手の華潤電力控股（00836）が上昇している。

上海総合指数
　始値：3119.61ポイント
　前日比：2.89ポイント
　騰落率：0.09％

上海B株指数
　始値：236.87ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：-0.03％

深セン成分指数
　始値：10290.81ポイント
　前日比：8.93ポイント
　騰落率：0.09％

深センB株指数
　始値：1139.03ポイント
　前日比：0.00ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3740.58ポイント
　前日比：0.59ポイント
　騰落率：0.02％