7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比0.95％安の18274.91ポイントだった。中国企業指数は0.92％安の6344.90ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で435億8000万HKドル。

　ハンセン指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、マイナス圏で軟調に推移した。規制緩和を受けて中国の不動産市場の回復期待が高まる半面、米8月ISM非製造業総合指数（PMI）が市場予想から上振れたことで、米利上げサイクル終了期待が後退し、相場の重しとなった。中国の税関総署が7日発表した2023年8月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比8.8％減、輸入が同7.3％減となり、減少幅は市場予想（それぞれ9.5％減、9.4％減）より小さかった。

　個別では、美団（03690）やJDドットコム（09618）が売られて指数を押し下げた。SMIC（00981）は5％超下落。米下院中国特別委員会のマイク・ギャラガー委員長（共和党）が同社と中国スマートフォン大手の華為技術（ファーウェイ）へのハイテク製品の輸出を全面的に禁止するよう米国政府に求めたとの報道が嫌気された。半面、ペトロチャイナ（00857）やCNOOC（00883）、新奥能源（02688）などが買われた。

ハンセン指数
　引値：18274.91ポイント
　前日比：-175.07ポイント
　騰落率：-0.95％

中国企業指数
　引値：6344.90ポイント
　前日比：-58.80ポイント
　騰落率：-0.92％

レッドチップ指数
　引値：3625.32ポイント
　前日比：-21.78ポイント
　騰落率：-0.60％

　7日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.58％安の3139.82ポイントだった。深セン成分指数は1.24％安の10385.13ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4759億5300万元だった。

　上海総合指数は前引けにかけて下げ幅を広げ、前場の安値圏で引けた。米国が中国へのハイテク輸出制限を強化するとの懸念が強まり、関連セクターの売りが出て相場の重荷となった。米下院中国特別委員会のマイク・ギャラガー委員長（共和党）が、中国スマートフォン大手のファーウェイと半導体ファウンドリーのSMIC（00981）へのハイテク輸出を全面的に禁止するよう米国政府に求めたと伝わった。前日の米ハイテク株安と国際原油価格の上昇も地合いを悪化させた。

　セクター別では、半導体や電子部品、自動車が売られた。クリーンエネルギー発電設備は全面安。一方、ゲーム、教育、観光が買われた。

　上海B株指数は0.46％安の240.08ポイント、深センB株指数は0.30％安の1144.57ポイントとともに反落した。