7日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。米国が中国に対するハイテク規制を強化することへの警戒感が強まり、関連セクターでリスク回避の売りが出たもよう。米下院中国特別委員会のマイク・ギャラガー委員長（共和党）が、中国スマートフォン大手のファーウェイと半導体ファウンドリーのSMIC（00981）へのハイテク輸出を全面的に禁止するよう米国政府に求めたと伝わった。人民元の対米ドル相場の下落も嫌気されている。

　指数は日本時間午前10時50分現在、前日比0.46％安の3143.55ポイントで推移している。セクター別では、半導体や電子部品、自動車が売られる半面、ゲーム、教育、不動産が買われている。

　7日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。規制緩和を受けて中国の不動産市場の回復期待が高まる半面、米8月ISM非製造業総合指数（PMI）が市場予想から上振れたことで、米利上げサイクル終了期待が後退し、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.71％安の18318.93ポイントで推移している。個別では、SMIC（00981）や阿里健康（00241）、JDドットコム（09618）が売られる半面、新奥能源（02688）や碧桂園服務（06098）、CNOOC（00883）などが買われている。中国恒大集団（03333）は連日で大幅高。

上海総合指数
　始値：3152.20ポイント
　前日比：-5.88ポイント
　騰落率：-0.19％

上海B株指数
　始値：241.67ポイント
　前日比：0.48ポイント
　騰落率：0.2％

深セン成分指数
　始値：10493.37ポイント
　前日比：-21.84ポイント
　騰落率：-0.21％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3802.23ポイント
　前日比：-9.80ポイント
　騰落率：-0.26％