週明け4日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前営業日比2.51%高の18844.16ポイントだった。中国企業指数は3.17%高の6533.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で1526億8000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に上げ幅を拡大。50日移動平均(大引け時点で18888.23ポイント)付近では上値が重たかったものの、終値は8月11日以来およそ3週間ぶりの高値圏だった。中国当局が打ち出した住宅ローン規制の緩和が好感され、売買代金が膨らんだ。規制の緩い「1軒目の購入」とみなす範囲を広げる動きが中国本土の大都市で相次ぎ、関連銘柄が大きく買われた。中国メディアの財新と英IHSマークイットが1日発表した2023年8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が51.0と市場予想を上回り、前月に割り込んでいた50を回復したことも投資家心理を支えたもよう。セクター別では素材、不動産・建設、エネルギーが高い半面、コングロマリット、通信が逆行安となった。
ハンセン指数構成銘柄では、あすハンセン指数構成銘柄から除外される不動産株の碧桂園(
02007)が14.61%高。私募債の償還延長が債権者から承認されたと伝わり、買いを集めた。同業の不動産株の龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、華潤万象生活(
01209)もそろって大きく買われた。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)も大幅高。本土系金融株の中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)、招商銀行(
03968)の上昇も目立った。一方、都市ガスの新奥能源(
02688)が3営業日続落。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も売られた。
その他では不動産株の融創中国(
01918)が34.04%高、世茂集団(
00813)が20.00%高、広州富力地産(
02777)が16.67%高と急騰した。