1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.23％高の3127.19ポイントだった。深セン成分指数は0.25％高の10443.93ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4809億9900万元だった。

　上海総合指数はプラス圏で推移した。中国人民銀行（中央銀行）と国家金融監督管理総局が8月31日、住宅購入時の頭金比率を引き下げるほか、住宅ローン金利の引き下げも容認する方針を示したことが好感された。中国人民銀行はまた、15日付で金融機関の外貨預金準備率を現行の6％から4％に引き下げると発表した。午前に発表された2023年8月の財新中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は51と市場予想から上振れ、景況感の分かれ目となる50を上回ったことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、米雇用統計の発表を前に様子見ムードも広がり、上値は重かった。セクター別では、石炭と保険が全面高となったほか、小売りや自動車も買われた。半面、医薬品販売や電子化学品、ソフトウエア開発などが売られた。

　上海B株指数は0.20％安の239.85ポイント、深センB株指数は0.99％高の1129.46ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3127.19ポイント
　前日比：7.31ポイント
　騰落率：0.23％

上海B株指数
　引値：239.85ポイント
　前日比：-0.48ポイント
　騰落率：-0.2％

深セン成分指数
　引値：10443.93ポイント
　前日比：25.72ポイント
　騰落率：0.25％

深センB株指数
　引値：1129.46ポイント
　前日比：11.11ポイント
　騰落率：0.99％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3784.44ポイント
　前日比：19.17ポイント
　騰落率：0.51％

　1日の香港市場は、台風による強風警報（シグナル8）の発令に伴い、取引が中止された。香港証券取引所の規定では、シグナル8の警報が発令されている期間は取引が中止となる。日本時間午前10時の時点で警報が維持されており、規定に従って前場の取引中止が確定した。同午後1時になっても解除されない場合は終日取引が中止となる。

　香港天文台は日本時間1日午前3時40分、大型台風「サオラー（蘇拉）」の接近に伴いシグナル8を発令。同日はシグナル8をほぼ終日維持する見通しを明らかにした。「サオラー」の中心は日本時間午前11時時点で香港の東南東210キロの位置にあり、およそ時速10キロで西北西に進む見込み。きょう夜からあす未明にかけて香港の南100キロの地点を通過する見通しという。