1日の香港市場は、台風による強風警報（シグナル8）の発令に伴い、取引が中止された。香港証券取引所の規定では、シグナル8の警報が発令されている期間は取引が中止となる。日本時間午前10時の時点で警報が維持されており、規定に従って前場の取引中止が確定した。同午後1時になっても解除されない場合は終日取引が中止となる。

　香港天文台は日本時間1日午前3時40分、大型台風「サオラー（蘇拉）」の接近に伴いシグナル8を発令。同日はシグナル8をほぼ終日維持する見通しを明らかにした。「サオラー」の中心は日本時間午前11時時点で香港の東南東210キロの位置にあり、およそ時速10キロで西北西に進む見込み。きょう夜からあす未明にかけて香港の南100キロの地点を通過する見通しという。

　1日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。中国人民銀行（中央銀行）と国家金融監督管理総局が8月31日、住宅購入時の頭金比率を引き下げるほか、住宅ローン金利の引き下げも容認する方針を示したことが好感されているもよう。中国人民銀行はまた、15日付で金融機関の外貨預金準備率を現行の6％から4％に引き下げると発表した。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.34％高の3130.64ポイントで推移している。セクター別では、保険が全面高となっているほか、酒造、建材、石炭なども買われている。半面、医薬品販売や製薬、漢方薬などが売られている。

上海総合指数
　始値：3126.02ポイント
　前日比：6.14ポイント
　騰落率：0.20％

上海B株指数
　始値：239.06ポイント
　前日比：-1.27ポイント
　騰落率：-0.53％

深セン成分指数
　始値：10449.60ポイント
　前日比：31.39ポイント
　騰落率：0.3％

深センB株指数
　始値：1119.22ポイント
　前日比：0.87ポイント
　騰落率：0.08％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3778.91ポイント
　前日比：13.64ポイント
　騰落率：0.36％