31日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.55%安の18382.06ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の6332.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1365億4000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高を好感して序盤はプラス圏で推移したものの、中盤以降はマイナス圏で軟調に推移した。中国本土市場の下落が嫌気されたほか、8月の中国財新製造業PMIや米雇用統計の発表をあすに控えて様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。一方、決算を手がかりに個別物色の動きが活発だった。午前に発表された2023年8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と市場予想から上振れたものの、5カ月連続で景況感の分かれ目となる50を割り込んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)が4%超下落し、指数を押し下げた。龍湖集団(
00960)や薬明生物技術(
02269)、東方海外(
00316)の下落も目立った。半面、中国蒙牛乳業(
02319)が5%超上昇。申洲国際集団(
02313)や農夫山泉(
09633)、SMIC(
00981)も高かった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.38%安の4179.49ポイント。美団のほか、金蝶国際ソフト(
00268)やビリビリ(
09626)が下落率上位だった。半面、センスタイム(
00020)や百度(
09888)が高い。中国で一般向けにオンライン提供できる生成人工知能(AI)サービスが初承認され、承認リスト第一弾に含まれたことが材料視された。