31日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国当局の経済政策や人民元相場の持ち直しが支えとなる半面、中国景気の先行き不透明感がくすぶっている。朝方に発表された8月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は前月比で0.4ポイント上昇して市場予想を上回ったものの、5カ月連続で景況感の分かれ目となる50を割り込んだ。

　指数は日本時間午前10時46分現在、前日比0.16％安の3132.18ポイントで推移。セクター別では、貴金属や銀行、保険、電子部品が上げる半面、教育、不動産、太陽光発電設備が下げている。

　31日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。30日のNY市場で主要3指数がそろって4日続伸した流れを引き継いだ。経済指標が弱い結果となったことで、米利上げサイクルの終了期待が続いている。一方、中国国家統計局が発表した8月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.7となり、市場予想（49.4）から上振れた。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.87％高の18644.58ポイントで推移している。個別では、碧桂園（02007）や碧桂園服務（06098）、中国海外発展（00688）など本土不動産株が買われているほか、中国蒙牛乳業（02319）や百度（09888）も高い。半面、東方海外（00316）や周大福珠宝（01929）が売られている。

上海総合指数
　始値：3134.55ポイント
　前日比：-2.59ポイント
　騰落率：-0.08％

上海B株指数
　始値：251.63ポイント
　前日比：-1.10ポイント
　騰落率：-0.44％

深セン成分指数
　始値：10471.99ポイント
　前日比：-10.51ポイント
　騰落率：-0.1％

深センB株指数
　始値：1159.17ポイント
　前日比：1.76ポイント
　騰落率：0.15％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3786.93ポイント
　前日比：-1.58ポイント
　騰落率：-0.04％