30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに小幅反落。終値は前日比0.01%安の18482.86ポイントだった。中国企業指数は0.47%安の6356.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で1080億8000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、高く始まった。弱い経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退し、米長期金利が低下したことで買いが先行した。ただ、中盤から20日移動平均(大引け時時点で18586.99ポイント)付近でのもみ合いとなり、終盤にマイナス圏に沈んだ。朝方に買われた中国インターネットプラットフォーム企業が下げに転じ、相場の重荷となった。週末にかけて中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)や、米国の7月個人所得・個人消費支出が公表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えたもよう。セクター別では、必需消費財と情報技術が下落し、素材が上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、JDドットコム(
09618)がそろって3日ぶりに反落。発電大手の華潤電力控股(
00836)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、不動産開発の碧桂園(
02007)も大幅に下げた。半面、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)が3%超続伸した。新エネルギー車メーカーのBYD(
01211)、スポーツ用品メーカーの安踏体育用品(
02020)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.92%安の4195.41ポイントと3日ぶりに反落。前日大引け後に2023年6月中間決算を発表した蔚来集団(
09866)が急落した。ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、中国ミニブログ大手のウェイボー(
09898)も安い。一方、前日売られたBYDエレクトロニック(
00285)が大幅に反発した。