30日の香港市場でハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まった。弱い経済指標を受けて米連邦準備理事会（FRB）による追加利上げ観測が後退し、米長期金利が低下したことで投資家が運用リスクを取りやすくなった。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.94％高の18657.24ポイントで推移している。個別では、アジア保険会社のAIAグループ（01299）が買われて相場の上昇を主導。ハイテク銘柄のSMIC（00981）と舜宇光学科技（02382）、新エネルギー車メーカーのBYD（01211）が高い。半面、前日に急上昇した碧桂園（02007）が売られている。台湾系の食品大手、康師傅控股（00322）も下落。

ハンセン指数
　始値：18659.96ポイント
　前日比：175.93ポイント
　騰落率：0.95％

中国企業指数
　始値：6449.67ポイント
　前日比：62.87ポイント
　騰落率：0.98％

レッドチップ指数
　始値：3628.58ポイント
　前日比：7.63ポイント
　騰落率：0.21％

■ペトロチャイナ（00857）：2023年6月中間決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は純利益が833億5500万元、EPSは0.49元。

■中国平安保険（02318）：2023年6月中間決算で、純利益は698億4100万元と前年同期比1.2％減った。中間配当は1株当たり0.93元と増配の予定（前年同期は0.92元）。

■小米集団（01810）：2023年6月中間決算は純利益が前年同期比885.7％増の78億7400万元と、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の73億1700万元を上回った。売上高は11.6％減の1268億3200万元だった。