29日香港市場でハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まった。米追加利上げへの警戒感の後退や、中国政府が打ち出した資本市場活性化策が引き続き地合いを支えている。米中緊張の緩和も好感。米国のレモンド商務長官と中国の王文濤商務相は28日に北京で会談し、対立する半導体の輸出規制などで定期的に協議することや、貿易や投資に関連する問題を解決するための協議体を設置することなどで合意した。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.84％高の18283.72ポイントで推移している。個別では、本土不動産関連の碧桂園（02007）と碧桂園服務（06098）、中国海外発展（00688）、ガラスメーカーの信義ガラス（00868）などが高い。半面、ビールメーカーの華潤ビール（00291）、不動産管理会社の華潤万象生活（01209）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）などが軟調。

　29日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国景気の先行きに対する警戒感が相場の重しとなる一方、前日の米株高が好感されているほか、中国当局が前週末に発表した資本市場の活性化措置も引き続き材料視されているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.17％高の3103.80ポイントで推移している。セクター別では、風力発電設備や自動車部品、電機などが買われる半面、証券や銀行、酒造などが売られている。

上海総合指数
　始値：3091.94ポイント
　前日比：-6.70ポイント
　騰落率：-0.22％

上海B株指数
　始値：251.44ポイント
　前日比：-0.03ポイント
　騰落率：-0.01％

深セン成分指数
　始値：10204.25ポイント
　前日比：-28.90ポイント
　騰落率：-0.28％

深センB株指数
　始値：1144.26ポイント
　前日比：0.56ポイント
　騰落率：0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3743.05ポイント
　前日比：-9.57ポイント
　騰落率：-0.26％