週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.97%高の18130.74ポイントだった。中国企業指数は1.15%高の6246.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1010億2000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で寄り付いた。その後はじりじりと上げ幅を縮小したものの、前週末終値で割り込んでいた18000ポイントを上回って引けた。中国当局が前週末に発表した証券取引印紙税の税率を半減させるなどの資本市場の活性化措置を受けて中国本土の株式相場が上昇し、香港でも買い安心感が広がった。注目された米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演について、発言がおおむね想定内だったとの見方から25日のNY株式相場が反発したことも好感された。セクター別では医療・ヘルスケア、情報技術、金融が高い半面、公共事業と素材が軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、オンラインゲームのネットイース(
09999)が大幅に反発。前日に2023年6月中間決算を発表したシノペック(
00386)が高い。豚肉大手の万洲国際(
00288)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)も上昇した。一方、都市ガスの新奥能源(
02688)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)が続落。前週末に買われた華潤電力控股(
00836)も下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.69%高の4127.54ポイントと反発した。電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(
09868)が前営業日比11%近く上昇。中国配車サービス大手の滴滴のスマートEV開発事業を買収すると発表し、買いを集めた。同業の蔚来集団(
09866)も大幅高。ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)は続伸した。半面、中国ミニブログ最大手のウェイボー(
09898)が急落した。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)は続落。