25日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比1.40%安の17956.38ポイントだった。中国企業指数は1.48%安の6175.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で813億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は、おおむね心理的節目の18000ポイントを挟んでもみ合い。大引けにかけて下げ幅を広げ、結局はこの日の安値で引けた。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化への警戒感が根強く、前日の米長期金利の上昇とハイテク株安を受けた売りが幅広いセクターで優勢。決算内容がさえない銘柄の下落も目立った。パウエルFRB議長がこの日の夜に国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演を行う。発言内容を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に2023年6月中間決算を発表した新奥能源(
02688)、ネットイース(
09999)、美団(
03690)が大幅安。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)も売られた。中国ネット通販のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)はともに反落した。一方、前日に10%超上げた不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)が大幅に続伸。自動車販売の中升集団(
00881)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.38%安の4058.95ポイントと4日ぶりに反落。電気自動車の蔚来集団(
09866)、動画プラットフォームの快手科技(
01024)とビリビリ(
09626)が大きく売られた。半面、前日大引け後に中間決算を発表した平安健康医療科技(
01833)が急上昇した。