24日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続伸。終値は前日比2.05％高の18212.17ポイントだった。中国企業指数は2.46％高の6267.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1015億1000万HKドル。

　ハンセン指数は終日プラス圏で堅調に推移した。米国の利上げ長期化への警戒感が後退したほか、ここ最近の下落を受けて値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。また、決算を材料に個別物色の動きも活発だった。指数は心理的節目の18000ポイントを回復し、終値は17日以来、1週間ぶり高値だった。

　ハンセン指数構成銘柄では、大引け後に決算発表を予定している美団（03690）が7％超上昇して指数を押し上げたほか、碧桂園服務（06098）や碧桂園（02007）、薬明生物技術（02269）の上昇も目立った。金先物価格の上昇を受けて紫金鉱業集団（02899）も買われた。半面、創科実業（00669）や華潤電力控股（00836）、AIAグループ（01299）が売られた。

　この他では、欧州の自動車大手、ステランティスが提携を模索していると伝わり、リープモーター（09863）が10％超上昇した。ハイテク株で構成するハンセンテック指数は3.72％高の4158.02ポイント。美団のほか、金蝶国際ソフト（00268）やキングソフト（03888）が上昇率上位だった。

　ハンセン総合指数のサブインデックスである12の業種別指数のうち、24日は上昇が12業種、下落がゼロ業種、変わらずがゼロ業種だった。（　）内は前日比騰落率。

　1　医療・ヘルスケア：9,670.27（+3.81％)
　2　情報技術：10,270.86（+3.48％)
　3　素材：5,988.23（+2.46％)
　4　一般消費財：2,699.92（+2.34％)
　5　必需消費財：16,708.44（+2.09％)
　6　不動産・建設：1,775.29（+1.82％)
　7　コングロマリット：1,393.91（+1.55％)
　8　工業：938.41（+0.91％)
　9　エネルギー：8,848.87（+0.7％)
　10　金融：2,944.60（+0.69％)
　11　通信：1,309.82（+0.59％)
　12　公共事業：4,809.08（+0.39％)

　香港証券取引所が24日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで32億3400万元の買い越しだった。うち上海市場の買越額は9億5300万元、深セン市場は22億8100万元だった。