香港証券取引所が24日に発表した統計によると、中国本土から香港株に投資する「港股通」（サウスバウンド・トレーディング）は、成約ベースで44億4700万HKドルの買い越しだった。うち上海経由の買越額は22億6300万HKドル、深セン経由は21億8400万HKドルだった。

ハンセン指数
　引値：18212.17ポイント
　前日比：366.25ポイント
　騰落率：2.05％

中国企業指数
　引値：6267.95ポイント
　前日比：150.68ポイント
　騰落率：2.46％

レッドチップ指数
　引値：3542.33ポイント
　前日比：52.01ポイント
　騰落率：1.49％

　24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.12％高の3082.24ポイントだった。深セン成分指数は1.02％高の10256.19ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7857億3100万元だった。

　上海総合指数は高く始まったが、前場は前日終値を挟んで一進一退。中盤には心理的節目の3100ポイントをわずかに上抜ける場面があったものの、その後はほぼ一本調子で上げ幅を縮小した。前日は年初来安値を2日ぶりに更新していただけに、自律的な反発を見込んだ買いが相場を支えた。中国当局が打ち出す産業振興策や金融緩和への期待は続いている。ただ、具体的な措置を見極めたいとの気分も広がり、上値を一段と買い上がる勢いを欠いた。

　セクター別では、貴金属が全面高だったほか、文化・メディアや農林水産業、医療サービス、太陽光発電設備が高い。半面、公共事業や建設、運輸設備、ガスが売られた。

　A株市場では、電機・電子株の上昇が目立ち、富士康工業互聯網（601138）、隆基緑能科技（601012）、TCL中環新能源科技（002129）が大きく買われた。半導体メーカーの紫光国芯微電子（002049）はストップ高。製薬大手の江蘇恒瑞医薬（600276）、映画館運営の万達電影（002739）も大幅高となった。一方、インフラ建設大手の中国交通建設（601800）、中国鉄建（601186）、中国中鉄（601390）がそろって9％超下落した。大手ゼネコンの中国建築（601668）も安い。前日高かった自動車部品の浙江世宝（002703）は急落した。

　上海B株指数は0.42％安の256.55ポイントと続落。深センB株指数は0.32％高の1138.48ポイントと反発した。