23日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.31%高の17845.92ポイントだった。中国企業指数は0.32%高の6117.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で842億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んで一進一退。米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の講演を25日に控え、内容を見極めたい投資家は積極的な売買を見送ったもよう。一方、好業績の銘柄を物色する動きが相場を支え、後場はおおむねプラス圏で推移。前日のNY市場での米長期金利の上昇一服とナスダック総合の続伸も好感された。ただ、心理的節目の18000ポイントに近い水準では売りが出て上値を抑えた。セクター別では一般消費財が買われた半面、素材とエネルギーが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が大幅に続伸し、相場の上昇を主導。前日大引け後に2023年6月中間決算を発表した安踏体育用品(
02020)が9.72%高となったほか、百度(
09888)と恒基兆業地産(
00012)が上昇した。ビール大手の華潤ビール(
00291)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)と長江実業集団(
01113)も高い。半面、本土系不動産株の碧桂園(
02007)が急反落。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、カジノ運営の銀河娯楽(
00027)、都市ガスの新奥能源(
02688)も売られた。
ハイテク株で構成するハンセンテック指数は0.20%高の4008.86ポイントと続伸。データーセンターの万国数拠(
09698)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)が大幅高だった。一方、前日高かった電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)と小鵬汽車(
09868)が下げた。