週明け21日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日続落。終値は前営業日比1.82%安の17623.29ポイントだった。中国企業指数は1.89%安の6030.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1085億4000万HKドル。
ハンセン指数は終日、安く推移。下落率が2%を超える水準では買い直しが入ったものの、終値は昨年11月28日以来およそ9カ月ぶりの安値だった。底堅い米景気を背景に米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長引くとの見方から、幅広いセクターで売りが優勢となった。中国不動産企業の債務処理問題に対する不安がくすぶるなか、寄り付き前に発表された8月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が失望売りを誘ったもよう。1年物金利の引き下げ幅は0.1%と市場予想より小さく、住宅ローン金利の目安である期間5年超の金利は据え置かれた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国人寿保険(
02628)とAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)、香港銀行株の中銀香港(
02388)とハンセン銀行(
00011)が売られて相場の重荷だった。前週末に2023年6月中間決算を発表した海運株の東方海外(
00316)や太陽光パネル用ガラスの信義ガラス(
00868)の下げがきつい。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)、都市ガスの新奥能源(
02688)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)も大幅安だった。半面、前週末に安かった中升集団(
00881)とレノボグループ(
00992)が上昇。前週末に2023年6月中間決算を発表した中国宏橋(
01378)も買われた。
ハイテク株で構成するハンセンテック指数は2.10%安の3923.16ポイントと続落。企業用クラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)とネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が大きく売られた。前週末にハンセンテック指数から除外が明らかになった瑞声科技(
02018)も下落。一方、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)が高い。