週明け21日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。寄り付き前に発表された年8月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は住宅ローン金利の目安である期間5年超物が事前の予想に反して据え置きとなり、1年物も引き下げ幅が0.1％と予想の0.15％より小幅だった。前週末に上海と深セン市場のA株・B株取引手数料の3割引き下げが発表されたが、市場の反応は限られているもよう。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前営業日比0.22％安の3124.99ポイントで推移。セクター別では、航空・空港運営、保険が全面安。医薬品小売り、物流なども安い。半面、造船、教育が全面高で推移しているほか、インターネットサービス、通信サービス、ソフトウエアサービスなどが買われている。

　週明け21日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。中国不動産業界の債務処理問題への懸念が根強く、運用リスクを回避する売りが先行している。朝方に発表された中国の8月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は、1年物が前月比0.1％引き下げられたものの、住宅ローンの基準となる5年超物は据え置かれた。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前営業日比0.86％安の17795.76ポイントで推移している。個別では、前週末に2023年6月中間決算を発表した海運株の東方海外（00316）が急落。保険株の中国人寿保険（02628）とAIAグループ（01299）、中国平安保険（02318）が売られている。ビール大手の華潤ビール（00291）も安い。半面、前週末に安かった碧桂園（02007）と碧桂園服務（06098）、レノボグループ（00992）が上昇している。

上海総合指数
　始値：3125.99ポイント
　前日比：-5.96ポイント
　騰落率：-0.19％

上海B株指数
　始値：261.38ポイント
　前日比：-0.10ポイント
　騰落率：-0.04％

深セン成分指数
　始値：10432.95ポイント
　前日比：-25.56ポイント
　騰落率：-0.24％

深センB株指数
　始値：1155.41ポイント
　前日比：-0.78ポイント
　騰落率：-0.07％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3773.23ポイント
　前日比：-10.77ポイント
　騰落率：-0.28％