16日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。中国の景気悪化や人民元安の進行への懸念が引き続き重荷。きょうの人民元相場の基準値は4営業日続落し、1米ドル＝7.1986元と前日比0.303％（0.0218元）の元安／ドル高水準に確定した。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.52％安の3159.68ポイントで推移している。セクター別では、ゲームが全面安。百貨店、コンピューター設備、文化・メディア、観光・ホテルなども安い。半面、医療機器、医療サービス、バッテリー金属などが買われている。

　16日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。米7月小売売上高が市場予想を上回り、底堅い米景気を背景に米連邦準備理事会（FRB）の金融引き締めが長期化するとの見方が強まった。中国景気減速が引き続き警戒されている上、15日に格付け会社フィッチ・レーティングスが米銀大手を含む70行以上を格下げする可能性があると発表し、NY株式相場が反落したことで、投資家心理が悪化したもよう。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比1.16％安の18365.68ポイントで推移している。個別では、英金融大手のHSBC（00005）が売られて相場の重荷となっている。中国検索大手の百度（09888）、スポーツ用品の李寧（02331）が大幅安。前日大引け後に2023年6月中間決算を発表したホンコン・チャイナガス（00003）も下落している。一方、スマートフォン大手の小米集団（01810）、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）が買われている。

上海総合指数
　始値：3164.70ポイント
　前日比：-11.48ポイント
　騰落率：-0.36％

上海B株指数
　始値：267.93ポイント
　前日比：-0.23ポイント
　騰落率：-0.09％

深セン成分指数
　始値：10640.13ポイント
　前日比：-39.60ポイント
　騰落率：-0.37％

深センB株指数
　始値：1175.38ポイント
　前日比：-0.62ポイント
　騰落率：-0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3830.83ポイント
　前日比：-15.71ポイント
　騰落率：-0.41％