15日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。これまで発表された物価統計や貿易統計、金融統計などがいずれも弱いものだったことから、中国政府による景気対策への期待が高まっているものの、日本時間の午前11時に中国国家統計局が小売売上高や鉱工業生産など7月の主要経済指標を発表する予定で、結果を見極めようと様子見ムードが広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.06％安の3176.39ポイントで推移している。セクター別では、医療サービスや観光・ホテル、貴金属などが売られる半面、証券や保険、小売りが買われている。

　15日の香港市場でハンセン指数は続落スタート。米長期金利の上昇や、米ドルに対して人民元安が進んでいることを嫌気。きょうの人民元相場の基準値は3営業日続落し、1米ドル＝7.1768元と前日比0.114％（0.0082元）の元安／ドル高水準に確定した。7月の中国主要経済指標の発表を日本時間の午前11時に控え、様子見気分も漂う。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.69％安の18644.81ポイントで推移している。個別では、香港不動産関連の九龍倉置業地産（01997）、宝飾品大手の周大福珠宝（01929）、自動車・電池メーカーのBYD（01211）などが安い。半面、足元で大きく売られていた本土不動産関連の碧桂園服務（06098）、龍湖集団（00960）、碧桂園（02007）が反発している。

上海総合指数
　始値：3180.56ポイント
　前日比：2.13ポイント
　騰落率：0.07％

上海B株指数
　始値：269.43ポイント
　前日比：-0.37ポイント
　騰落率：-0.14％

深セン成分指数
　始値：10764.80ポイント
　前日比：9.66ポイント
　騰落率：0.09％

深センB株指数
　始値：1178.25ポイント
　前日比：-0.14ポイント
　騰落率：-0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3858.37ポイント
　前日比：2.46ポイント
　騰落率：0.06％