週明け14日の香港市場でハンセン指数は続落して始まり、始値で心理的節目の19000ポイントを割り込んだ。11日発表の米7月生産者物価指数（PPI）の伸びが市場予想を上回ったことで米インフレ圧力の根強さが意識され、米長期金利が上昇したことから幅広いセクターで売りが先行。オフショア人民元（CNH）相場の下落も投資家心理を悪化させた。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前営業日比1.76％安の18740.20ポイントで推移している。個別では、不動産株の碧桂園（02007）が急落。中国本土市場で同社の社債がきょうから取引停止となり、嫌気した売りが膨らんだ。同業の龍湖集団（00960）と碧桂園服務（06098）も大きく売られている。自動車株のBYD（01211）と吉利汽車（00175）も安い。

　週明け14日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。先週末に発表された中国の7月の金融統計が予想から下振れし、特に人民元建て貸付残高増加額と社会融資総量が予想を大幅に下回ったことを受け、中国の景気悪化を懸念する売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比1.14％安の3152.84ポイントで推移。セクター別では、不動産開発、不動産サービス、ガス、建設コンサルティング、バッテリー素材が全面安。半面、観光・ホテルが逆行高となっている。

上海総合指数
　始値：3159.71ポイント
　前日比：-29.54ポイント
　騰落率：-0.93％

上海B株指数
　始値：271.83ポイント
　前日比：-0.43ポイント
　騰落率：-0.16％

深セン成分指数
　始値：10697.81ポイント
　前日比：-111.06ポイント
　騰落率：-1.03％

深センB株指数
　始値：1186.70ポイント
　前日比：-3.33ポイント
　騰落率：-0.28％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3840.89ポイント
　前日比：-43.36ポイント
　騰落率：-1.12％