11日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.90%安の19075.19ポイントだった。中国企業指数は1.33%安の6540.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で965億7000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まり、序盤に下げ幅を拡大。中国本土の不動産企業の債務処理問題に対する警戒感が強まり、投資家が運用リスクをとりにくくなったもよう。10日のNY市場で米長期金利が上昇したほか、中国の内需の弱さへの懸念がくすぶり、幅広いセクターで売りが優勢となった。業績の悪化を受けた個別銘柄の売りも目立った。もっとも、心理的節目の19000ポイントが下値支持線として意識され、同水準付近では下げ渋った。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とテンセント(
00700)が3日ぶりに反落した上、保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)、AIAグループ(
01299)が下げて相場の重荷となった。6月中間決算で赤字に転落する見通しを明らかにした民営不動産大手の碧桂園(
02007)は急落。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)も大幅安だった。一方、前日大引け後に中間決算を発表したチャイナ・モバイル(
00941)、四半期決算を発表したアリババ集団(
09988)が買われた。前日に17%超下げた創科実業(
00669)は大幅に反発。香港不動産大手の恒基兆業地産(
00012)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.39%安の4273.19ポイントと反落。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)の下げがきつい。電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)も下落した。半面、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が小幅に反発。