10日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.01%高の19248.26ポイントだった。中国企業指数は0.23%高の6628.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で810億8000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏での推移が目立ったが、後場に入って下げ幅を縮小すると、終盤にプラス圏に浮上した。前日の米株安が嫌気されたほか、米国のバイデン大統領が中国の一部ハイテク企業に対する米投資を制限する大統領令に署名したことを受けて米中対立の激化も警戒された。一方、中国本土市場の上昇や、アジアの取引時間帯に米ダウ平均先物が上昇したことが好感された。
ハンセン指数構成銘柄では、2023年6月中間決算を発表したチャイナ・ユニコム(
00762)が3%超上昇したほか、AIAグループ(
01299)やトリップ・ドットコム(
09961)も買われた。ペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)も高い。半面、6月中間決算を発表した創科実業(
00669)が17.03%安と急落。碧桂園(
02007)や碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)など本土不動産株の下落も目立った。
この他では、中国政府が米国や日本、韓国など78カ国・地域への団体旅行を10日付で再開すると発表したことを受け、キャセイ・パシフィック(
00293)や中国国際航空(
00753)などが買われた。半面、6月中間決算で減収減益となる見通しを発表したウェイガオ・グループ(
01066)が7%超下げた。ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.10%高の4378.04ポイントだった。