9日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国景気の先行き懸念が引き続き重荷。寄り付きとほぼ同時に発表された中国の7月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.3％下落、生産者物価指数（PPI）は同4.4％下落となった。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.26％安の3252.18ポイントで推移している。セクター別では、教育、建設コンサルティング、非鉄金属、自動車部品などが安い。半面、ソフトウエア開発、インターネットサービス、製薬などが買われている。

　9日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。前日発表された中国の7月貿易統計で輸出と輸入がともに前年同月比で減少し、中国の内需の弱さと世界景気の減速が警戒されたもよう。8日のNY株式相場の反落も投資家心理を悪化させた。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.56％安の19076.27ポイントで推移している。個別では、本土不動産株の碧桂園（02007）と碧桂園服務（06098）が大幅に続落。自動車株の吉利汽車（00175）とBYD（01211）、アジア保険会社のAIAグループ（01299）も売られている。半面、医薬品株の石薬集団（01093）と中国生物製薬（01177）が買われている。

上海総合指数
　始値：3251.15ポイント
　前日比：-9.47ポイント
　騰落率：-0.29％

上海B株指数
　始値：274.99ポイント
　前日比：-0.21ポイント
　騰落率：-0.08％

深セン成分指数
　始値：11068.53ポイント
　前日比：-29.92ポイント
　騰落率：-0.27％

深センB株指数
　始値：1214.95ポイント
　前日比：0.29ポイント
　騰落率：0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3967.36ポイント
　前日比：-12.37ポイント
　騰落率：-0.31％