8日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。中国経済の先行き不安がくすぶるなか、きょうから週後半にかけて中国の8月の貿易統計や物価統計、金融統計などが相次ぐ発表される予定で、イベントを前にリスクを回避する動きが先行している。ハイテク分野で米中対立の激化への警戒感も重荷。外電は先週末、バイデン米大統領が今週初めにも中国への機微技術投資を規制する大統領令を公表する見通しと伝えていた。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比1.71％安の19203.24ポイントで推移している。個別では、医薬株の中国生物製薬（01177）、翰森製薬（03692）、薬明生物技術（02269）が大幅に続落。スポーツ用品の李寧（02331）、大型ネット株のJDドットコム（09618）、百度（09888）も安い。半面、欧州金融大手のHSBC（00005）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）、石油株のペトロチャイナ（00857）がしっかり。

　8日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国経済の先行き不安がくすぶるなか、きょうは7月の貿易統計、あす以降は物価統計、金融統計などが発表される予定とあって、様子見ムードが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.39％安の3256.12ポイントで推移している。セクター別では、証券、保険、貴金属が全面安となる半面、自動車部品や包装資材、太陽光発電設備などが買われている。

上海総合指数
　始値：3260.72ポイント
　前日比：-8.11ポイント
　騰落率：-0.25％

上海B株指数
　始値：274.97ポイント
　前日比：-0.27ポイント
　騰落率：-0.1％

深セン成分指数
　始値：11126.69ポイント
　前日比：-18.34ポイント
　騰落率：-0.16％

深センB株指数
　始値：1211.53ポイント
　前日比：-1.17ポイント
　騰落率：-0.1％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3980.04ポイント
　前日比：-10.11ポイント
　騰落率：-0.25％