週明け7日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。終値は前営業日比0.01%安の19537.92ポイントだった。中国企業指数は0.03%高の6734.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で789億7000万HKドル。
ハンセン指数は前週末に米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、安く始まった。7月の米雇用統計の結果を受け、米金融引き締めが長期化する可能性を意識した売りが先行。ただ、朝方に下げ幅を急速に縮めると、以後は前週末終値付近で推移して引けた。中国当局が打ち出す内需拡大措置への期待から関連銘柄に買いが入り、相場を支えた。翌日以降に中国の貿易統計や物価統計の発表を控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送ったもようで、商いは低調だった。セクター別では医療・ヘルスケアと不動産・建設が下げた半面、エネルギーと必需消費財が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品株の翰森製薬(
03692)、中国生物製薬(
01177)、石薬集団(
01093)が急落。中国本土の医薬品業界で全面的な腐敗取り締まりが始まったと伝わり、売りが膨らんだ。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)も売られた。民営不動産企業の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、前引け後に2023年6月中間決算を発表した香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も安い。半面、内需関連のバドワイザーAPAC(
01876)と海底撈国際(
06862)が大幅高。エネルギー資源株のCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、中国神華能源(
01088)がそろって上昇した。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.05%高の4499.43ポイントと3営業日続伸。電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)とスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅に続伸した。半面、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)が11%超下落。画像認識システム大手のセンスタイム(
00020)は、大株主のソフトバンクグループによる持ち株の一部売却を受けて売られた。