4日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.61%高の19539.46ポイントだった。中国企業指数は1.21%高の6732.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1144億1000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で始まった。中国当局が相次いで景気下支え策の実施を表明し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝行長が3日に民営企業や金融機関との会合を開き、「民営不動産企業の資金需要に応え、不動産業の平穏で健全な発展を促進する必要がある」と述べた。4日午前には人民銀や国家発展改革委員会、財政部などが合同会見を開き「マクロ政策の組み合わせによる質の高い経済発展の推進」を表明した。ただ、ハンセン指数は買い一巡後に上げ幅を縮小。米長期金利の上昇が重荷となった上、香港時間きょう夜に発表される7月の米雇用統計の結果を見極めたい投資家が積極的な買いを手控えたもよう。セクターでは情報技術と必需消費財、通信が上げた半面、コングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄ではネットサービス株の上昇が目立ち、阿里健康(
00241)、JDドットコム(
09618)、トリップ・ドットコム(
09961)、美団(
03690)、ネットイース(
09999)、アリババ集団(
09988)がそろって買われた。ビール大手の華潤ビール(
00291)、ニット衣料の申洲国際集団(
02313)は大幅に続伸。生保大手の中国人寿保険(
02628)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)も高い。一方、前日大引け後に2023年6月中間決算を発表した香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、同業の新世界発展(
00017)が続落した。香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、新鴻基地産(
00016)、恒隆地産(
00101)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.06%高の4497.31ポイントと続伸。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が急上昇した。構成30銘柄のうち下落はSMIC(
00981)だけだった。