4日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。中国人民銀行（中央銀行）が3日、民営企業8社や一部金融機関との会合を開催し、不動産業を支える姿勢を改めて表明したことなどが好感されているもよう。

　指数は心理的節目の3300ポイントを回復し、日本時間午前10時38分現在、前日比0.87％高の3308.91ポイントで推移している。セクター別では、保険と教育が全面高となっているほか、証券やソフトウエア開発も買われている。半面、不動産サービスや医療サービス、医薬品販売などが売られている。

　4日の香港市場でハンセン指数は大幅に反発して始まった。幅広いセクターで買いが先行している。中国当局が民営不動産企業を金融面で支援する姿勢を改めて表明し、買い安心感につながった。中国人民銀行（中央銀行）の潘功勝行長は3日、「差別化された住宅ローン政策を精緻に実施し、民営不動産企業の資金需要に応え、不動産業の平穏で健全な発展を促進する必要がある」と述べた。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比2.21％高の19849.30ポイントで推移している。個別では、中国本土系不動産株の龍湖集団（00960）と碧桂園（02007）、碧桂園服務（06098）がそろって急伸。大型ネット株のJDドットコム（09618）、美団（03690）、アリババ集団（09988）も高い。一方、前日大引け後に2023年6月中間決算を発表した長江和記実業（00001）が逆行安。

上海総合指数
　始値：3296.09ポイント
　前日比：15.63ポイント
　騰落率：0.48％

上海B株指数
　始値：276.02ポイント
　前日比：0.17ポイント
　騰落率：0.06％

深セン成分指数
　始値：11229.46ポイント
　前日比：66.04ポイント
　騰落率：0.59％

深センB株指数
　始値：1221.74ポイント
　前日比：3.20ポイント
　騰落率：0.26％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4033.72ポイント
　前日比：28.74ポイント
　騰落率：0.72％