3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.58%高の3280.46ポイントだった。深セン成分指数は0.53%高の11163.42ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8328億7600万元だった。
上海総合指数は前場におおむね安く推移したものの、後場に入ると上げに転じた。中国景気の先行き不安がくすぶるなか、中国当局が具体的な消費刺激策や金融緩和を打ち出すとの期待から買いが次第に優勢となった。決算発表や業績見通しを手掛かりに個別銘柄を物色する動きも相場を押し上げ、結局この日の高値圏で引けた。
セクター別では、証券株の上昇が目立った。中国共産党の中央政治局が7月24日の会議で、2023年下半期の経済指針に「資本市場を活性化し、投資家の信認を高める」と盛り込んだことが改めて意識されたもよう。また、保険が全面高となったほか、医療サービス、食品・飲料、医薬品が買われた。半面、非鉄金属、自動車、電機、貴金属が売られた。
A株市場では金融株が大きく買われ、新華人寿保険(
01336)、中国人寿保険(
601628)、海通証券(
600837)、東方証券(
600958)が3%超上昇。平安銀行(
000001)、招商銀行(
600036)も買われた。前日大引け後に発表した2023年6月中間決算の速報値が42%増益だった太陽光電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)が大幅高。デパートの王府井集団(
600859)、漢方薬の華潤三九医薬(
000999)も高い。一方、スーパーマーケット運営の永輝超市(
601933)が急反落した。監視カメラシステムの浙江大華技術(
002236)、格安航空会社の春秋航空(
601021)、バス製造の宇通客車(
600066)も下げた。
上海B株指数は0.27%高の275.85ポイントと反発。深センB株指数は0.54%高の1218.54ポイントと3日ぶりに反発した。