3日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。人民元の対米ドル相場が下落基調に戻り、元安の悪影響を警戒する売りが出たもよう。中国人民銀行（中央銀行）が同日設定した人民元相場の基準値は1米ドル＝7.1495元と、7月13日以来3週間ぶりの元安／ドル高水準。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.37％安の3249.69ポイントで推移。セクター別では、貴金属が全面安のほか、不動産、非鉄金属、自動車が売られている。一方、再生エネルギー発電設備、医療サービス、医薬品が買われている。

　3日の香港市場でハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、続落して始まった。格付け会社のフィッチ・レーティングスによる米国の外貨建て長期債務の格付け引き下げを受けて、米景気楽観論が後退したほか、2日に発表された堅調な米雇用指標を受けて米連邦準備理事会（FRB）が利上げを停止しにくくなるとの見方が出ている。米長期債利回りは一時4.12％台まで上昇し、昨年11月9日以来の高水準となった。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.37％安の19444.51ポイントで推移。個別では、2023年6月中間決算を発表したビールメーカーのバドワイザーAPAC（01876）が急落。不動産サービスの碧桂園服務（06098）が反落したほか、香港不動産関連の九龍倉置業地産（01997）、アジア生保のAIAグループ（01299）も安い。半面、電動工具大手の創科実業（00669）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）、自動車・電池メーカーのBYD（01211）が買われている。

上海総合指数
　始値：3254.57ポイント
　前日比：-7.12ポイント
　騰落率：-0.22％

上海B株指数
　始値：274.89ポイント
　前日比：-0.21ポイント
　騰落率：-0.08％

深セン成分指数
　始値：11067.75ポイント
　前日比：-36.41ポイント
　騰落率：-0.33％

深センB株指数
　始値：1214.38ポイント
　前日比：2.42ポイント
　騰落率：0.2％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3962.13ポイント
　前日比：-7.77ポイント
　騰落率：-0.2％