2日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.47%安の19517.38ポイントだった。中国企業指数は2.70%安の6669.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1133億6000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の20000ポイントを割り込み、次第に下げ幅を拡大。終盤、10日移動平均(大引け時点で19463.41ポイント)に近い水準で下げ渋ったものの、終値は7月26日以来1週間ぶりの安値圏だった。前日の米ハイテク株安と米長期金利の上昇が嫌気された。前日のダウ平均は小幅に3日続伸したものの、この日のダウ平均先物は下落したこともあって、幅広いセクターが売りに押された。中国人民銀行(中央銀行)は1日、商業銀行に住宅ローン金利引き下げを指導する方針を明らかにしたが、一部都市政府の措置により住宅購入代金の預託資金を開発業者が引き出しにくくなっていると伝わり、不動産企業の債務不安が改めて意識されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、JDドットコム(
09618)、英金融大手のHSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)が大きく売られ、相場の重荷となった。製薬の翰森製薬(
03692)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)も急落。自動車販売の中升集団(
00881)は大幅に続落した。一方、前日大引け後に2023年6月中間決算見通しと自社株買い計画を発表した碧桂園服務(
06098)が18%近く上昇。電動工具の創科実業(
00669)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.29%安の4388.77ポイントと続落。構成30銘柄が全て下落した。前日大引け後に7月の納車台数を発表した電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)と小鵬汽車(
09868)の下げがきつい。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、データベースの万国数拠(
09698)も大幅安だった。