2日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国経済の先行き不安が重荷。前日に発表された7月の財新中国製造業PMIが3カ月ぶりに50を割り込み、景況感の悪化が引き続き懸念されているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.31％安の3280.73ポイントで推移。セクター別では、鉄鋼、観光・ホテル、教育、銀行などが売れている。半面、不動産開発、不動産サービスが高い。中国人民銀行（中央銀行）と国家外貨管理局は1日発表した今年下半期の政策指針に、商業銀行に個人向け住宅ローンの金利調整を指導し、金利や頭金比率を低めに誘導する方針を盛り込んだことが材料視されている。

　2日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。始値で心理的節目の20000ポイントを割り込んだ。米長期金利が上昇したことで、人民元安を警戒する売りが先行しているもよう。中国人民銀行（中央銀行）が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル＝7.1368元と、前日比0.119％（0.0085元）の元安／ドル高水準。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.72％安の19866.96ポイントで推移。個別では、国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）、大型ネット株のテンセント（00700）と美団（03690）が売られて相場の重荷となっている。ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）、金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）が安い。一方、不動産株の碧桂園（02007）、碧桂園服務（06098）、龍湖集団（00960）、華潤置地（01109）、中国海外発展（00688）が買われている。

上海総合指数
　始値：3281.86ポイント
　前日比：-9.09ポイント
　騰落率：-0.28％

上海B株指数
　始値：277.58ポイント
　前日比：0.05ポイント
　騰落率：0.02％

深セン成分指数
　始値：11120.86ポイント
　前日比：-22.37ポイント
　騰落率：-0.2％

深センB株指数
　始値：1221.93ポイント
　前日比：-0.36ポイント
　騰落率：-0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3985.70ポイント
　前日比：-12.30ポイント
　騰落率：-0.31％