1日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.34%安の20011.12ポイントだった。中国企業指数は0.65%安の6854.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1351億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は続伸して始まったものの、次第に利益確定売りに押され、前引けにかけて下げに転じた。後場は前日に上抜けていた心理的節目の20000ポイント付近でもみ合いとなり、結局は小幅ながら同水準を守って終えた。中国の景気浮揚策への期待は続いているが、具体的な支援措置や金融緩和が打ち出されておらず、方針の表明にとどまっているとの見方が強まったもよう。中国景気の減速も改めて意識された。寄り付き後に中国メディアの財新と英IHSマークイットが発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2と3カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を割り込み、市場予想から下振れした。セクター別では、エネルギーと通信が買われた半面、不動産・建設、必需消費財、工業が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に2023年6月中間決算を発表した信義光能(
00968)と信義ガラス(
00868)、恒隆地産(
00101)がそろって大幅に下落。本土系不動産株の碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)も安い。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)とニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)は反落した。半面、電動工具の創科実業(
00669)とオンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が続伸。前引け後に6月中間決算と自社株買い計画を発表したHSBC(
00005)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.26%安の4538.10HKドルと4営業日ぶりに反落。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が安い。電気自動車メーカーは小鵬汽車(
09868)が下げた半面、理想汽車(
02015)が上昇と明暗を分けた。スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)は反発した。