週明け31日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。中国当局が打ち出す具体的な景気浮揚策や金融緩和への期待が続いている。中国国家統計局が朝方に発表した2023年7月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.3と、4カ月連続で50を割り込んだものの、市場予想を0.1ポイント上回った。

　指数は日本時間午前10時48分現在、前営業日比0.94％高の3306.58ポイントで推移している。セクター別では、証券と空運が全面高のほか、自動車、酒造が買われている。一方、半導体とゲームの一角が売られている。

　週明け31日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。寄り付きで心理的節目の20000ポイントに乗せ、プラス圏で堅調に推移している。前週末の米株高が好感されているほか、中国共産党の中央政治局が24日の会議で示した経済政策指針を基に関連当局が具体的な措置を打ち出すとの期待が引き続き相場の支えとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前営業日比1.36％高の20186.93ポイントで推移している。個別では、美団（03690）やJDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）が買われて指数を押し上げているほか、2023年6月中間決算の見通しを発表した海底撈国際（06862）が大幅高となっている。半面、信義光能（00968）や碧桂園服務（06098）が安い。1年4カ月ぶりに取引を再開した世茂集団（00813）は大幅安。

上海総合指数
　始値：3287.21ポイント
　前日比：11.28ポイント
　騰落率：0.34％

上海B株指数
　始値：275.26ポイント
　前日比：0.14ポイント
　騰落率：0.05％

深セン成分指数
　始値：11158.72ポイント
　前日比：58.32ポイント
　騰落率：0.53％

深センB株指数
　始値：1216.89ポイント
　前日比：3.50ポイント
　騰落率：0.29％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4018.89ポイント
　前日比：26.15ポイント
　騰落率：0.65％